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る、オーケストラとかバレエとか招聘するということで、これは任意団体なんですけれども、いわゆる入国審査の問題とかそういったことについて昔から結構、ご熱心にやっていらっしゃると。例えばその入国審査の受付のところで机にいすが2つあって、片方でベルリンフィルの入国審査をしていると、こちらで木更津のスナックのおやじがフィリピンのダンサー10人と言って同じ場所で申請しているということですね。そういった状況を何とか変えられないかというようなことを、この団体さんは昔からかなり熱心に法務省それから外務省等とお話をしているというような団体であります。それぞれ3つの団体、似通っておりますけれども、役割がばらばらにあるということであります。
私の方の話に戻りまして、多分前後すると思うんですけれども、今ロック、ニューミュージックというコンサート、本当に小さなライブハウスからいわゆるアリーナとか、それから野外の競技場まで含めて大体年間1万本弱のコンサートが行われておりまして、およそ1500万人ぐらいの、若い方が中心ですけれども、来ていただいています。大体セ・リーグとパ・リーグの真ん中辺の人数というふうに考えていただければいいかなというふうに思います。
本当に最近大がかりなコンサートがふえてまいりまして、逆に自主事業等で皆さんがこのアーチストをやりたいというふうにおっしゃっていただいても、なかなかいろんな条件があって伺えないということも間々ある。それは何でなのだろうというようなことを今日はちょっとお話ししてわかっていただき、またその別のアプローチ方法があるのかなということをお話ししていきたいと思うんです。いわゆるクラシックのようにしんとして聞くことはめったにないコンサートでありますので、1曲目から立ち上がってしまうとか、踊り出してしまうようなコンサート、コンサートという音を聞くというよりはイベントと言った方が本当はいいのかもしれませんけれども、参加性とか同時性とか、そういったことに何か価値があるのかなというところであります。ちょっと前後しますが、音楽興行形態の変遷というのがここに書いてありますけれとも、なぜそうなったかといいますと、もともともちろん私どもは全く知らない時代のいわゆる興行と呼ばれた世界があります。町の顔役の方々とかがいわゆるメディアですね、当時テレビがない時代ですから、ラジオとか、それからレコードが売れたということ、その実績で東京から歌手を呼んできて自分たちがチケットの価格も設定をして場所も設定をして歌わせてもうけるという、いわゆるこれが興行です。そういう時代があって、結局我々のいわゆるロック、ニューミュージックの一番の大もとというのはいわゆる大学紛争のころというんでしょうか、あのころにギターを

 

 

 

 

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